北原EM有機農園(大田原市)

オーガニック便利帳

農家さんの紹介:北原EM有機農園(大田原市)

 EMは琉球大学の比嘉照夫教授により農業用に選抜、培養された有用微生物群の略称で、植物の生長を助ける80種類以上の微生物の集合体です。
 
 北原農園でのEM利用は23年前。酪農の汚水処理がきっかけです。乳牛のし尿と堆肥場からの汚水処理施設にEMの活性液を投入したところ、汚水の悪臭が消えました。処理液を牛舎、堆肥場、乳牛の運動場に散布したところ、それまでに気になっていた匂いが無くなりました。周辺の空気がさわやかさを感じさせ、近所に迷惑をかけていた肩身の狭い思いが一遍に吹き飛んだことを、つい昨日のことのように鮮明に覚えています。

 その後、水田酪農の傍ら、処理液を投入した圃場で自家用野菜を栽培したところ、アクが少ない旨味のある野菜が採れました。ニンジン、大根、ゴボウはもとより、インゲン、枝豆なども生で食べられ、化学肥料も化学に由来する農薬も一切使わずにほとんどの野菜が収穫できました。

 東京五輪開催年の昭和39年に高校を卒業。高度経済成長期の真っ只中、農業も他産業と肩を並べられる所得をと、農業の機械化が進む中で化学肥料と農薬を駆使した農業を30年続けました。その中で発ガン性のある農薬が次々と製造中止になり、健康を助長するための食糧が健康を損ねたことに気付かされました。

 EMの利用開始から3年目、酪農部門を撤退し、3haの畑地で自家製のEMボカシを主として、有機栽培の野菜作りを開始しました。EMの良き理解者にも恵まれ、ほぼ順調に生産・販売をしてまいりました。

 JAS法の改正による有機栽培認証に申請はしましたが、取り下げました。計画書、栽培経過、実績報告書、シール購入など事務的な仕事が増え、本業に支障がきたすと考えたからです。直売所向けの野菜栽培は多品目、小面積になりがちで、圃場を細分化しての圃場管理は至難の業です。

 直売所の販売が主力の中で有機栽培の表示はありませんが、EMコーナーを表示し、販売中です。

北原EM有機農園|キタハライーエムユウキノウエン(大田原市)
生産者名
北原 実|キタハラ ミノル
WEBサイト
ありません
主な生産物
米、露地野菜、ゴボウ、ニンジン、ブロッコリー、カボチャ
買えるところ
大田原市 
宅配での販売
やっていません
連絡先
090-6924-7640
0287-28-0096