すあ農園(市貝町)

すあ農園

すあ農園(那珂川町)

すあ農園収穫した白菜を運ぶクオンさん

 すあ農園の「すあ」はベトナム語の「XUA=むかし」から来ています。私たちはベトナム人の夫と日本人の妻に子ども3人の5人家族で、長いことベトナムで暮らしていました。農業を始めたのは2016年末。市貝町に引っ越してきてからです。

 ベトナムでは、現地の生産者の農産物の販売をお手伝いする仕事をしていました。そのような仕事に携わりながら、「自分たちの手で消費者の方が安心して食べていただける野菜を生産していきたい」と思うようになったのがきっかけです。
 農家の庭には牛や豚や鶏がいて、家畜の糞は発酵させて畑に利用し、野菜や穀物の人が食べない部分は家畜のエサになり、その家畜が出した糞はまた畑の栄養となり・・・。そのように資源が有効に循環されていくサイクルは、日本の昔にもベトナムの昔にも共通して存在していました。

すあ農園恵美子さんとお手伝いをするお子さん

 しかし日本では、そのようなサイクルを維持・構築するにはすでに難しい社会システムとなっており、ベトナムでも循環型のサイクルがなくなりつつあります。世界の各国が発展していく過程で失われていく、昔の人たちが作り上げてきた循環の仕組みやそのための知恵・技術を、自分たちがほんの一部でも引き継いでいく担い手になれればと願いながら、農薬や化学肥料を使わずに野菜栽培に取り組んでいます。

 畑作業をしながら菜っ葉をムシャムシャ、カブやニンジンなどは収穫したら洗ってムシャムシャ・・・と、自然の恵みを採ったらすぐに口にほおばるのが私たちの日課となっています。このように、自分の身近に安心して口にできる野菜があることに感謝しつつ、この嬉しさや安心感を少しでも多くの人に感じていただきたく、できる限り採れ立ての新鮮な野菜をお客様にお届けできるようにしたいと思っています。

 ベトナムの「ヌックマム(魚醤)」は我が家では欠かせない調味料の1つで、我が家の食卓にもヌックマムを使ったベトナム料理が頻繁に並びます。今後は、ベトナムでもよく使われている野菜を畑で育てて、それを材料にベトナムの料理を紹介するような機会も作っていければと思っています。

すあ農園収穫した野菜たち。ベトナムの麦わら帽子「ノンラー」姿のロゴシール(右下)が目印
すあ農園|スアノウエン(那珂川町)
生産者名
LY BA KHUONG|リー バー クオン、片山 恵美子|カタヤマ エミコ
WEBサイト
ありません
主な生産物
ラディッシュ、カブ、大根、人参、ジャガイモ、各種青菜、空芯菜、ツルムラサキ、モロヘイヤ、サニーレタス、レタス、キャベツ、ハクサイ、ネギ、バジル、キュウリ、ナス、ピーマン、唐辛子、トマト、ズッキーニ、苦瓜、カボチャ、絹サヤ、ブロッコリー、カリフラワー など
買えるところ
宇都宮市 
鹿沼市 
さくら市 
市貝町  
宅配での販売
やっています
連絡先
xuanouen@dream.jp
070-3849-4014