とちぎ縁日特製の玄米せんべい

玄米せんべい

とちぎ縁日製の玄米せんべい。3種類が新発売!

とちぎ縁日特製の玄米せんべい

 農薬も化学肥料も使わずに栽培した農産物を主原料に、玄米せんべいを作りました。使用しているのは、舘野かえる農場(野木町)で野鳥やカエルなどの生き物と水の力で病害や雑草を防ぎ、米ぬかなどの天然の材料を肥料にして育てた『かえる米』の玄米と帰農志塾(那須烏山市)が手間と時間をかけて作った『2年熟成生醤油』。農法や製法を通して、食する人や環境を思いやる作り手の気持ちが感じられる商品です。それぞれ販売もしています。

とちぎ縁日特製の玄米せんべい3種類「プレーン・ごま・のり」の3種類・8枚入り

 玄米せんべいは全部で3種類。素朴ながらも味わい豊かなプレーン、白・黒2種類のゴマの香味があとを引くごま、地のりがふくよかに香るのり。おやつやおつまみとして食卓に、ちょっとした手土産に、また非常食にもなります。

 今のところ、下記の8店舗でお買い求めいただけます。
  安心なたべもの屋さん
  縁-ENISHI-
  大豆乃館
  TOFU DELI LOTUS3 hasunomi
  田んぼカフェ 龍のらんぷ
  つづり
  ひと粒台所 タノハナ

玄米せんべい・第1弾パッケージ

【賞味期限表記の誤りに関するお詫びとお知らせ】

 とちぎ縁日の商品『玄米せんべい』3種類(プレーン、のり、ごま)の裏面原材料表記シールに記載の賞味期限表記に誤りがありました。

 お買い求めいただきましたお客さまには大変なご迷惑をお掛けいたしました。深くお詫び申し上げますと共に、対応をご説明させていただきます

玄米で作った、昔ながらのおせんべい

 製造を引き受けていただいたのは、東京都西新井の日比谷米菓。大量生産が当たり前になった現代、おせんべいの製造を小ロットでも対応してくれる今や貴重な米菓屋さんです。「玄米せんべいを作って欲しい」という要望を一手に引き受けているのは、2代目日比谷進市さん。昭和20年7月生まれ、73歳の今も現役です。玄米せんべい作りに長けた職人さんであり、日本全国の生産者から頼りにされいます。

日比谷米菓
蒸し練り機を操作する日比谷さん。デニムのエプロンがユニフォーム

 何かこだわっていることはありますか?と尋ねてみると、職人気質な言葉が江戸っ子訛りで返ってきました。「俺のこだわりはない。だって、俺がこだわったって仕様がない。お得意さんがこうやって作ってくれというのを俺がその通りに作る以外ないんで。頼まれてもできないのはできない。でも、できる限りは」。

おせんべいができるまで– 朝7時に蒸し始めて、焼くのは8時頃から。干すのは3時頃 –

 作業を行うのは、日比谷さんを含めて生地作り3人、焼き4人。みなさん同年代のため、お互いに体調を気づかいながら仕事を続けています。「洗米したザルを持つ時も、前は1人で持てたけど、今は2人で。15年若ければ」と苦笑する声や表情に、現実を受け止める潔さと寂しさがにじんでいました。都内も地方も関係なく、後継者不足のため同業者は減る一方。残念なことに、日比谷さんも後継者がいないため、廃業を避けられなのが現状です。

日比谷米菓・製粉機米を製粉する機械
日比谷米菓・せんべいの型せんべいの型。鯛や亀などもある

 おせんべいはうるち米から、おかきやあられはもち米から作ります。日比谷米菓では下記の手順でおせんべいを作っています。

  1. うるち米を洗い、粉にする。
  2. 米粉を蒸し練り機にかける。
  3. 搗き機で練る。ゴマやのりなどはこの段階で一緒に練りこむ。
  4. 冷ましてから平らに延して型で抜く。
  5. 生地を乾燥させる。
  6. 芯が残ったり割れたりしないように、回転ホイロで暖めて生地の水分を均一にする。
  7. 焼く。
  8. 醤油を付けて、仕上げの乾燥を行う。
日比谷米菓・乾燥させたせんべい生地乾燥させたせんべい生地。気温や湿度によって乾燥時間を調整するにも
「春夏秋冬によって変わるから、いまだにわかんないもんね」という

「この前は、米をついたのを混ぜ終わって機械を止めようとしたら、止まんなくなっちゃって。止めるとこがね、折れちゃって。近所で電気溶接やってる友達がいるからつけてもらって。あんで良かったけど、あれできなかったら大変だ。みんなパーだもんね」

 年代物の機械のため、修理するにも部品が見つからないのが悩みどころ。代用を探すなどしてかろうじて対応しています。

日比谷米菓・回転ホイロ焼きむらができないように
焼く前に回転ホイロで生地を温める
日比谷米菓・回転ドラムを使い味付け回転ドラムを使い
醤油で味を付ける

 機械化される前は、合わせ網で挟んで焼いており、焼ける量は機械の10分の1。「腰が痛くなっちゃう。中学3年から腰を痛めて、ずっと今でも」との話に当時の苦労が偲ばれました。また、44メートル掘った井戸水で蒸し終わったお米を冷やしていたことも。水道水だとどんどん水を変えないと冷えないのに、井戸水なら1回2回変えるだけ。全然違ったという。

日比谷米菓・生地を焼成する機械一枚ずつ押し焼きする昔ながらの方法で焼き上げる

「1回、夏おいで!夏は暑くて大変。お客さんや友達も冬場は工場の中まで入って来るのに、夏場は入って来ない。『なんだい、この暑さは』って言って。夏はやる商売じゃない、歳とってやる商売じゃない。食っていくためにやってるけど」

日比谷米菓・生地を焼成する機械

体が許す限りはね、動くうちは

「俺はせんべいがないと生きていけない。甘いの食べても、後は絶対せんべい食べたい。醤油人間だから、おかずでもなんでも醤油かけて。入院している時も、食えない時は醤油かけて。仕事をやってるから生きていけてるのかなって思う。みんなにやめんな、やめんなって言われる。お前仕事やめると死んじゃうからって」。

日比谷米菓の日比谷進一さん 旅行先にもせんべいを持って行くと話す日比谷さん。
「昔、忘れちゃって買って食べたこともある」と笑います

日比谷米菓– 明治40年(1907)創業 –

日比谷米菓・外観

お店では、昆布張りやワカメ、天日干しなどの各種せんべいのほか、あられやおかきも種類豊富に販売しています。

日比谷米菓・店内

〒123-0812
東京都足立区西新井6-32-1
03-3890-3035

編集後記:

玄米せんべいは手間がかかるため<最初は断っちゃおうかと思ったけど、無理してやっておいて良かった>と、初めて頼まれた時のことを振り返る日比谷さん。その言葉を聞いて「まだこれからもお願いして大丈夫、良かった!」と実行委員一同胸をなでおろしました。